2018年05月30日
クルミの殻を炭にしてみる
おはこんばんにちわ。
Daisukeです。 (  ̄´▽` ̄)
父が毎年大量に拾ってくる胡桃(くるみ)。
中身はもちろんですが殻も当然大量に出るわけで、捨てるのも勿体ないので一先ず「炭」してみました。
作り方はチャークロス(布の炭)と同じなんですけどね。
去年の秋に収穫した大量の鬼胡桃が我が家にあります。
定年を迎えた父の趣味で、毎年近所の地主さん(父の友人)の許可を得て拾ってきてはせっせと殻を割ってはそのまま食べたり料理に使ったりと美味しくいただいているわけですが、とにかく量が尋常じゃありません。
(  ̄´▽` ̄) 父曰く、ボケ防止の手作業にいいらしい
シーズンになると大き目のビニール袋を片手に出かけて行っては毎日のように小まめに拾ってくるので、冬を迎える頃には段ボール○箱分、重さにしてン十キロ単位という量になり、文字通り売る程あるわけです。
中身はそのまま食べても美味しいですし、料理やお菓子にも使い易いですから我が家で食べきれない分はご近所に配ったりして次シーズンまでには消費します。
さて、残った大量の殻。
そのまま焚き火に投下しても立派な燃料にはなるのですが、油分を多く含んでますから煙もよく出ます。
また、火力はそれなりに出ますが火持ちは良くありません。
(  ̄´▽` ̄) そのまま燃した時の燃料としては松ぼっくりに近いですね
ではいっそ炭にしてみたらどうなるだろうか。単純な好奇心で殻の一部を河原に持ち出して炭化してみることにしました。
クルミの殻・・・というか、松ぼっくりや栗のイガ、ハスの花托など天然の植物の造形をそのまま炭にする文化は古くから日本にあって、これらを総じて花炭(はなずみ)という茶道で使われる観賞用の炭なんだそうです。しかも作り手も少ないからか、お値段も結構しますね。
今回は観賞用ではなく燃料の炭ないしは消臭炭、浄化炭としての利用が目的なので、形はそれほど拘りません。
花炭の作り方はロクに勉強していませんが、私が普段作っているチャークロスの作り方と同じだろうと想定してしっかりとフタの閉まるスチール缶の上部に5mm程度の穴を一つ開けてから缶にクルミの殻を詰め込んで直火にかけます。
薪(今回は建築材のハギレ)を序盤からガンガン燃やします。
数分もすると「シューッ」という音と共に缶に開けた穴から白いガスが吹き出ます。
火力は強火のまま続けるとガス温度が高まって引火し、缶から火柱が上がったような感じになります。
長めの棒で定期的に缶を回転させたり軽く叩いたりして具合を確かめつつ、火柱の様子を観察すると徐々に火柱の勢いが落ちてきますので、とろとろとしたロウソクの炎のような火柱に変化したら、中火くらいに火力を調整します。
ずっと強火のままでも出来ますが、最後の方は火力を少し落した方が仕上がりがいいように感じます。
(  ̄´▽` ̄) 経験上そう感じるだけですが
焼き開始から4,50分も燃やし続けると缶から立ち上がるロウソクのような炎も消え、缶をコンコンと叩いても揺すっても穴から何も出なくなったら焼き行程は終了です。
火から缶を降ろして、鉛筆状に削った木栓(焼き待ち中にそこら辺に落ちてる枝や割り箸等を削っておく)で穴を塞ぎ、酸素が入らないようにします。これをやらないと缶の中で出来ているであろう炭が燃え続けて灰になってしまいます。
常温放置で30分もすると素手で触れる程度には冷めますので炭の焼き上がりを確認したくなりますが、この段階ではまだ我慢。
燃焼に必要な酸素がほぼなくなった缶の中は鎮火しているはずですが、中にはしぶとく燻り続けている個体もあったりして、フタを開けた途端に酸素が一気に供給されて再燃・延焼することがあるため、私は火から降ろしてから24時間は開封しません。
実際にはそこまでナイーブになる必要はないと思いますが、私は過去に開封タイミングを誤ってせっかく作った大量のチャークロスを全滅させた苦い経験があるので冷却行程は十二分に行うようになりました。
翌日、缶を開封。
缶いっぱいに詰め込んだクルミの殻は炭になる行程で体積を半分まで減らしていました。
その殆どがひび割れていたりして観賞用の花炭としては成り立ちませんが、見た目や手触りから非常に良質な炭になっていることが解りますので、燃料用や浄化消臭用の炭としては十二分に効果を発揮してくれそうです。
そしてもう一つ、炭自体の「音」が素敵です。
備長炭等は炭同士を打ち付けるとキンととても澄んだ音がすることで有名ですが、クルミ炭も殻同士がぶつかり合う時にシャラシャラと備長炭とはまた違った澄んだ音がします。
(  ̄´▽` ̄) 音をお伝えできないのが残念です
実際の燃料としての投入はまだこのブログ記事を書いている段階では試していませんが、一粒だけ試しに着火してみた感じでは火力は期待できそう。煙は殆ど無く香りも良好。残念ながら個体が小さいのもあって火持ちは良くはなさそうですが、大量に寄り集まった時にどうなるかは実際に焚いてみないとわかりません。
コスパですか?
秋にクルミを拾って皮の処理をし、殻を炒って小刀で割り、中身を取り出して、今回のブログで記載したような行程で殻を炭にして・・・。
お値段は確かに¥0ですが、労力コストを考えると燃料としてのコスパは最悪の部類じゃないでしょうか。
それよりも浄化炭としての利用方法の方が期待ができます。
このまま麻袋等に入れて玄関やトイレなどに吊るしても消臭効果がありそうですし、備長炭と同じようにお米などを炊く時やドリップコーヒーを淹れる時にもにも使えそう。
燃料としての使用はもちろん、浄化炭としての使用も実際試してみましたら改めて記事にしてみようと思います。
ではまた (  ̄´▽` ̄)ノ
いたちもくるみ好きです
稀に拾ってきて割って食べますが、殻でン十キロ単位とは桁が違うΣ(・ω・ノ)ノ
2つもって手のひらでグリグリ回して音を鳴らすのもボケ防止に良いみたいですよね(笑
花炭、初耳でしたが勉強になりました(`・ω・´)φ
作り方の図が戦中の何かの兵器のようです(*´艸`)
仕上がりは見事! くるみの殻のままの炭ですね(*゚ω゚ノノ゙☆
キャンプ時にできる子どもとの自由研究にもなりそうです
元は捨てるだけのものが炭になるなんてコスパ最k! ……
あ、あれですね、殻にするまではお父様がされるとのことなので
そこまでの量力は度外視ということにしましょう(笑

クルミ美味しいですよね。油分が多くて高カロリーなので沢山食べられないのが難ですが。
クルミの殻はそのままでもガーデニングや観葉植物で使われるバークチップた玉石の代わりとして敷き詰めて使用できますので、ガーデニングが趣味の方へ譲ったりもしていました。
とはいえ量が量なのでそれでも余るんです。
今回は試しに1Kg程の殻を炭にしてみたわけですがご覧のように上手く焼けあがりました。
炭にすると体積も質量も半分くらいになりますし、使い道も増えますので残りの殻も全部炭にしちゃおうかと考えています。
