2016年05月30日
ファルクニーベン(Fallkniven) F1Pro レビュー
おはこんばんにちわ。
ちょっとバタバタしててブログ更新が滞ってしまって焦ってる、Daisukeです。
(  ̄´▽` ̄;) 習慣が不意に途切れると落ち着かないA型
さて、今日もナイフのお話です。
スウェーデンのアウトドアナイフFallknivenのS1Proは以前も紹介しましたが、S1のスモールサイズにあたるF1Proをお借りする機会がありましたので、旧来のF1と比較を交えてご紹介します。
(  ̄´▽` ̄;) ニッチな記事ばかりでごめんなさい
ファルクニーベンの造るナイフは何十種類とありますが、最も売れているスタンダードモデルが「F1」と呼ばれるシリーズです。
余談ですが末尾に「z」や「L」が付くのは付属シースがザイテル(樹脂)かレザーかの違い。
他にも型番に「b」がついたらブラック塗装、「d」はデザートモデル、「gm」はグリーンマイカルタ、「3G」は鋼材にゴールドパウダースチールを芯材に使ってる上位モデルです。
このようにファルクニーベンの型番の読み方は基本頭文字なので単純です。
F1Proは旧来のF1をよりタフな仕様にした上位モデル。
Proシリーズにはセットでダイヤモンド&セラミックの両面シャープナーDC4と防水仕様の頑丈な樹脂ケースが付属します。
改めてF1ProとF1を見比べてみます。
鋼材は標準のVG-10ステンレスからラミネートコバルトスチール(Lam.CoS)というコバルトを多く含有させたステンレス系延伸鋼に変更されています。
S1Proのレビューの時も書きましたが、理論上はより錆びにくく刃持ちも良いとされていますが、実際使い比べてみると、よほど激しい使い方をしない限りVG-10とLam.CoSとの差はほとんど出ないと私は感じます。(あくまで主観です。刃物マニアの方が比べられたらまた違った見解になるかもしれません)
どちらもコンベックスグラインドの刃をもっており、ブレードの長さや全長はそのままですが、フルハイトグラインドの旧来F1に対して、Proの方は鎬(しのぎ)が設けられポイント形状もスピアポイント寄りになっています。
ブレード厚はF1が4mmなのに対し、F1Proは4.5mmとやや厚くなり、ヒルト(指止め)も金属になっています。
この差でF1Proの方が174gとなり約30gほど重量が増してますが、ハードユースを支えてくれる頼もしい重みとも考えられます。
S1も同じでしたが、タングエンドもほんの少しだけ異なります。
ハンドルから突き出たタング(ラップドタング)はF1の方が広く低く、Proの方は狭く高く突き出ています。
一見なんの意味も持たないように思われる機構ですが、タングがハンドルより突き出ているナイフだとノミ打ち(チゼルヒット(造語))ができるので、野外でのウッドクラフトをするなら重要なポイントだと私は考えます。
(  ̄´▽` ̄) バトニングが「割る」であるなら、チゼルヒットは「えぐる」かな
フルタングのナイフであっても、ここがハンドルと同じ高さだと叩いた時にハンドルを痛めますので、突き出ていることに意味があるのではないでしょうか。
(  ̄´▽` ̄) BarkriverならBravo系S35VNとかFoxRiverなら出来ます
続いてシースですが、シースはやはりPro用専用設計で融通がききません。
(  ̄´Д` ̄) シースに互換性なし
旧来のF1は発売から長く、人気もあることから各所で色々なシースが発売されていますが、Proに至ってはまだ付属シース以外対応できるがありません。
※汎用レザーシースを除く
左利き用さえも無いのは勿体ないので、是非とも今後の展開に期待したいところです。
各部の造りが頼もしくグレードアップしているProモデル。
メーカー側のコンセプトがよりサバイバル寄りに性能を整えられていることが随所に感じられます。
バトニングやチョッピングがしやすいS1やA1に対し、F1はバトニングが出来て更にカービング等の細かい作業もできる絶妙なサイズ感。
一本で何でもこなさなければならないのであれば、S1Proよりもバランスに優れたF1Proを私は推したいですね。
ではまた (  ̄´▽` ̄)ノ
ファルクニーベンのナイフはナチュラムさんでも扱ってますが、残念ながらProシリーズはまだ販売されていないようです。(※2016年5月現在)
![]() FALLKNIVEN(ファルクニーベン) F1z 刃渡り97mm |
![]() FALLKNIVEN(ファルクニーベン) F1bz 刃渡り97mm |
![]() FALLKNIVEN(ファルクニーベン) 創立30周年記念モデル F1L3Ggm 刃渡り100mm |
![]() FALLKNIVEN(ファルクニーベン) DC4 |