2017年11月09日
ハイキング中に野生の猪に近距離で威嚇体制取られた
おはこんばんにちわ。
Daisukeです。 (  ̄´▽` ̄)
相変わらず裏丹沢・西丹沢(道志エリア)ばかり歩く私。
先日もソロで山梨県の道志の湯(温泉)方面からスタートし、神奈川県の県境にある加入道山~大室山ピストンハイキングに出かけました。
道中、道を一本間違えて道を見失い、途方に暮れているところにバッタリと近距離(約30m)で野生のイノシシ一家に遭遇してしまい、こちらに向けて前足を掻く突進体勢動作をされ、非常に焦りましたってお話。
山慣れしてる方からすれば「クマに遭遇したわけでもあるまいし、イノシシくらいでビビってんじゃない」って鼻で笑われるかもしれませんが、野生動物に接近されることに慣れてない身としては大珍事です。
交通の便が良く都内からの登山客も多い神奈川県側の表丹沢エリアと違い、私が好んで登る山梨寄りの裏丹沢や西丹沢エリアは比較的人気の少ない山です。
(  ̄´▽` ̄) 家から近いというのもありますが
鹿やタヌキ等の野生動物と遭遇することも珍しくないのですが、イノシシと遭遇したのは今回が初めての経験でした。
いつも通り、事前に調べていた登山口付近の駐車場に車を停め、朝からハイキング。
一人で山に入る事は珍しくないのですが、今にして思えばこの時点で一つ目のミスをしていました。
登山開始は8時頃。
予定通りに行けば加入道山を通過して大室山まで着くころに丁度お昼時で、同じ道を戻って明るい内に下山できる計算です。
2日前に振った雨で湿度は高くぬかるみはあるものの、踏み後のハッキリとした登山道が続きます。
40分程で苔生した古いあずまやに到着。
ここで私は二つ目のミスを犯します。
二つ目のミスが原因で、本来あずまやを巻くように左に折れなければならないのに、真っ直ぐに進んでしまいました。
後にして分かったのですが、この時私が進んだあずまやを直進する道は、今は使われていない廃道だそうで、その名残でわずかに踏み後が残っていて本道に気付かなかった私はそれを登山道と勘違いしてしまいました。
進めば進むほど登山道の気配はなくなりましたが、過去に二つ隣の菰吊山で経験したマイナールートの雰囲気に非常に似ていたので「加入道山ってこういう道なんだ」と、勝手に思い込んでしまいました。
あずまやから1Km程進んだころでしょうか。
完全に踏み後は消え、両手を使わなければ登れない程の勾配になったところで流石におかしいと感じ、これより先、方角だけを頼りに進もうか、はたまた来た道を引き返そうか、小さな沢の峰で立ち止まって思案している時でした。
上手く文章で表現できないのですが、大型犬の唸り声を更に低くしたような声を聞いたような気がして、嫌な予感が駆け巡り周囲を見渡すと沢を挟んで僅か30m弱。
反対側の沢の峰に、普段見かけるニホンジカとは明らかに違う存在感のある影が4つ見えました。
見間違えようなく猪の一家でした。
明るい沢で30m弱の距離ですから毛の模様までハッキリ見えます。
1体は米俵よりも気持ち小さいくらいのサイズで、完全にこちらを見て体勢を低くしてます。
もう1体はこちらに興味は無さそうですが、同じくらいかやや小さい。
残り2体は大玉スイカ2個分くらいですからウリ坊でしょうか。これもこちらを見ていません。
熊への対処は万が一に備えて多少勉強してましたが、イノシシへの対処法など勉強してませんでしたので、この時とった私の正しいかどうかはわかりませんが、前足を掻くような動作でこちらを威嚇する大きい一体から目を離さないようにして、ゆっくり腰を落して後ずさり、どの方向にも動ける足場のいいところで止まって様子を伺いました。
緊張状態にあったのでどれくらいそうしていたのか分かりませんが、やがて2番目に大きい猪とウリ坊2匹が峰の向こう側へ姿を消すと威嚇していた1体も唸り声を止めて3匹と同じ方向へ消えていきました。
(川Т´-`Т) この間冷や汗ダラダラです
姿が見えなくなった後もしばらく警戒を解かずに留まっていましたが、いつまでも沢にいるわけにもいきませんので、イノシシが消えた方とは逆に行くことにしました(来た道を戻る方)。
当然といえば当然なのですが、イノシシと遭遇して緊張状態にある間、イノシシの姿をカメラに捉えようなんて考えはこれっぽっちも浮かびませんでした。
あずまやまで戻ってくる頃には大分落ち着いていました。
正しい道があずまやの裏にあることにもここまで戻ってきて初めて気づきました。
正規ルートに戻ってきて11時。
今から大室山ピストンをするには日照時間が足りなそうですが、加入道山くらいはいけそうです。
幸い、体力は余ってましたので、携行食のナッツ&ドライフルーツを齧りながら加入道山ハイキングを再開しました。
やはり正しい登山道は廃道とは比べものにならないくらい歩きやすい。
廃道側と比べれば勾配も緩いものです。
道中の崖崩れしている鎖場(ロープ場)の通過も先ほどのイノシシのプレッシャーに比べれば緩いものです。
秋らしいキノコ群にほっこり。
12時半に加入道山到着。
明るい山頂ですが、展望はありません。
ベンチが複数ありまして、丁度お昼時ということもあって幾人かのハイカーが既に昼食を摂っていたり電話したりしていました。
(  ̄´▽` ̄) 携帯は通じるらしい
加入道山には避難小屋があります。
昼食の前に加入道山の避難小屋を興味本位で覗いてみます。
出来てまだ日が浅いとは聞いていましたが、なるほどまだ真新しい綺麗な小屋です。
当然ですが水場やトイレはありません。
天気が悪かったり風が強かったりするようであれば小屋を利用させていただいてもいいかもしれません。
この日は天気が良かったので、外で昼食を摂りました。
体力的にはこのまま大室山まで行けそうでしたが、この時期はもう5時過ぎには暗くなります。
加入道山から大室山を往復すると私の歩速では約4時間弱かかりますので、下山中に日没を迎えてしまう。
念のためヘッデンとハンドライトは携行してましたが、キャンプ場以外の山の中で夜を迎えることに苦い経験がありますので、後ろ髪引かれる思いで下山することに決めました。
下山中は特に変わったこともなく、14時半前には駐車場に戻ってこれました。
今回のハイキングを振り返るに私は二つミスをしていました。
一つは、ソロ山行なのに熊鈴(ベアベル)を携行しなかった事。
イノシシやツキノワグマ(少なくとも丹沢の熊)は警戒心が強くて、人工の音さえ出していればこちらが視認できる距離に近づく前に動物側が距離を取ってくれるとのこと。
(  ̄´▽` ̄) 裏丹沢の焼山近くで遭った猟師のおっちゃんが言ってた
つまり今回のイノシシとの接近は熊鈴一つ持っていれば回避できたはずの事態です。
まともな熊鈴を持っていなかったので、翌日Wild-1に買いにいきました。
ちなみに珍しく通販ではなく実店舗で購入したのは鈴の音質を確認してから買いたかったからです。
買ったのは上の写真の鈴「EKcessories・BELL CAT」。
人間への攻撃性の高いグリズリー(灰色熊)も出没する地域(アメリカ)で開発されたやや大きめの鈴だそうです。
効果がどれほどのものかは、まだ分かりません。
(  ̄´Д` ̄) 輸入元はハイマウントさんだけど、カタログには無い。廃版品?
二つ目のミスは、動画導入も視野に入れて今回試験運用したソニーアクションカム。
普通に歩いていれば気づけたあずまや脇の登山道。
動画撮影自体に慣れていないということもあるのでしょうが、ここに差し掛かった時にアクションカムのファインダ(ディスプレイ)を覗いていたために視野が狭くなり、ディスプレイから見えやすかった真正面の廃道への道にそのまま進んでしまったのが道迷いの始まりでした。
決してカメラが悪いわけではなく、あくまで私が未熟なだけですがカメラを構えていなければ横の道に容易に気付けたのも確か。
今回は幸い大事には至りませんでしたが、里山ハイキングであっても山では小さなミスが死傷に繋がることもありますので、今後の山行ではもっと気を引き締めて安全な山行が続けられるよう努めたいと思います。
(  ̄´▽` ̄) アクションカムについてはまたいずれ書きます
ではまた (  ̄´▽` ̄)ノ
怒涛の更新ですね! ブログの更新がなくともちゃんとお山にも行かれていたようで
ストレス発散もできていたのかなとちょっと安心しました
イノシシ、迫ってきたらジャンプ傘をバサッと目の前に広げると
進路を変えて逃げていくらしいですよ! ……曖昧な知識ですが(笑
ただ登山中に都合よくジャンプ傘をすぐに開ける状態で持ち合わせているかが問題です(;´ω`)
ちなみにいたちは子どもの頃、家の裏にある山でイノシシの突撃を受けたことがあります(笑
このときは一瞬の出来事(まさにひき逃げ)だったので頭真っ白でしたが
Daisukeさんのパターンみたいに下手に考える時間があると恐怖も倍増ですね(´・ω・`;)

イノシシにひき逃げ!?Σ( ̄´Д` ̄;)
凄い体験されてますね!?
ちょっと前までならピンとこなかったですが、敵意をむき出しにしているアレを近距離で目の当たりにしてしまった今、想像ができてしまうだけに恐ろしい。
ウリ坊を連れている状態のイノシシに対して有効かどうかまではは分かりませんが、突進される前の段階であれば、こちらから声を出しながら先手を打つように突進すればイノシシ側が逃げていくと最近聞きました。
山行する以上、こちらが彼らの住みかにお邪魔している立場ですから遭遇は十分あり得るわけですが、極力不用意な接近は避けたいものです。
(  ̄´▽` ̄) 遠目に見る分には野生動物との遭遇は嬉しいんですけどね
これからも知識と経験を習得し、正しい山行ができるよう心掛けたいものです。
