2017年12月09日
アマチュアレザークラフターの私が使うミシン
おはこんばんにちわ。
Daisukeです。 (  ̄´▽` ̄)
現在私が主力で使ってるミシンのお話。
気が付けば電気を一切使ってない昭和20年代のジャノメミシンのヴィンテージ品を使うようになってしまいました。
レザーも縫えるという謳い文句に乗せられて、2016年2月に「買っちゃった」と軽くレポしたジャノメLC7500(2015年式)を購入してから2年足らず。
あれからLC7500が私のブログに登場することはありませんでしたが、その後LC7500がどうなったかというと・・・。
(  ̄´▽` ̄) 使用回数3回程で手放しました!
デニムや帆布なら結構厚手のものも縫えるのですが、革の貫通力がやはり微妙。
トルク不足で頻繁に針が止まってしまいます。
( Τ´△`Τ) 縫ってる時間よりトルク不足で絡む糸を直してる時間の方が長かったよ・・・。
おしゃれ小物に使うような薄手で柔らかいクロムレザーであれば問題ないでしょうけど、私が頻繁に使用する厚手のレザーには歯が立ちませんでした。
また、対応できる糸も#20よりも細い糸までというのも私のニーズには合っていません。
そんなわけで、埃を被らせてしまうくらいなら厚手布メインで作業される方に使っていただいた方がミシンにとっても幸せだろうってことで、早々に手放してしまったのでした。
次に導入したのが現在使っているジャノメのヴィンテージミシン。
元は足踏みミシンらしいですが、それをヴィンテージミシン愛好家の方が細部までレストアされた上で手回し式に改造され、更に工業用レザー針が使えるようにカスタムされた品を譲っていただきました。
(  ̄´ω` ̄ ) 「アンティークミシン」って言ってたけど100年経ってないからヴィンテージミシンじゃね?
型番は分かりませんが、調べたところ昭和21年から数年間発売されていたモデルということは分かりました。
戦後直後の時代の純粋なメイドインジャパン製品。
ジャノメミシンのこのボディタイプでJISマークがある物は昭和21年以降で、無いものは昭和20年以前だそうです。
殆どがプラスチックでできている現在のミシンと違い、全て金属でできているので非常に重いですが、装飾の細部までよく作り込まれていて高級感があり、そこはかとなく所有感を満たしてくれます。
当然ながら無粋な電子パーツは一切ありません。
動力は手回しですし、糸調子ダイヤルも、糸送りもレバーで機械的に調整するオールマニュアル!
(  ̄´▽` ̄) 車もカメラもマニュアル信者の私にはこれは嬉しい。
レザー用にカスタマイズされた「押さえ」だけはレザーに対応するため「テフロン押さえ」(樹脂)です。
私は殆どレザーばかり扱いますのでこのままですが、譲っていただいた付属品の中には布用の金属押さえもありました。
針は糸の太さにより変更しますが、私が頻繁に使用する糸は#8糸ですので対応する19番針をメインで使用してます。
もちろん針を変えることで、#00の極太糸まで縫えるとのこと。
(  ̄´▽` ̄) 私はまだ#0までしか試してないですが、確かに普通に縫えた
工業用針仕様に改造されてますので、針もそれに合わせます。
家庭用の切欠きが付いてる針は使えないようです。
糸の取回しは現行品と何も変わらないので、普通のミシンを使ったことがあれば迷うことはないと思います。
ひとまず計5mm厚の革をセット。
LC7500なら確実にトルク不足で止まる厚みです。
いざ、プーリーに付いているハンドル(カスタム)を回して縫ってみると・・・
危なげない余裕の貫通力。
革を貫通する際に、ハンドルから歯車等の機構を通じて革を貫いていく感覚がしっかりと感じられます。
無理な負荷がかかる際には手遅れになる前に気付けます。
車の運転もそうですがこの肌で分かる感覚こそがマニュアル操作の醍醐味だと私は考えます。
下写真は#8糸ですが、縫い目しっかり。
コンマ何ミリの細かい微調整が目視でできるので穴位置合わせての重ね縫い等も簡単にできます。
弱点があるとすれば、電子ミシンとは比べものにならない程速度が遅いこと。
(  ̄´ω` ̄ ) 大量生産するわけでもないし、速度いらなくない?
プーリー回しに右手を使うので、両手で押さえが必要な大物作成ができないこと。
(  ̄´ω` ̄;) そんな大物作りたくても、作業スペース自体が狭いからなぁ。
万が一にどこか壊れた場合に修理を受け付けてくれる窓口が少ないこと。
(  ̄´ω` ̄;) そもそも壊れるのコレ? ってくらいどこをとっても堅牢なんですが。
真っ直ぐ縫い以外ができないこと。
(  ̄´ω` ̄;) 現代ミシンのコンピューター任せで縫うような特殊縫いは、そもそもレザーに必要なくない?
電球も装備されてないので手元が暗いこと。
(  ̄´ω` ̄;) こんな感じで補ってます。
このように問題点がないわけでもないですが私にとってはデメリットになりえて無いので、使えば使うほど私のニーズに合ってるということが分かってきました。
ちなみにお高いように思われるヴィンテージミシンの市場価格は実はそんなに高価でもなく、愛好家の方がレストア・カスタマイズ済みのものでも一般的な家庭用ミシンのお値段と同じくらいです。
(  ̄´ω` ̄) おもちゃみたいな入門モデルよりは高いですけどね。
一見とっつきにくそうなヴィンテージミシンですが、アウトドアでタフに使うものを少量作りたいのであれば、ミシン初心者であったとしても案外こちらの方が向いているのかもしれません。
少なくとも、ミシン使用歴2年弱(2017年12月時点)のひよっこの私はそう感じてます。
ではまた (  ̄´▽` ̄)ノ
レトロ感あり、重厚感あり。
こういった物を使って作られてるんですね。
しかも手回し。
ミシンは中学くらいに使ったぐらいですが。自動的に布が進むのにビビって(^_^;)以来使ってないです
私も一昨年にLC7500を買うまでは中学の家庭科の授業でしかミシン使ったことないような状態でした。
最新のジャノメミシンから転じて70年遡ったジャノメミシンに乗り換えたわけですが、余計な機能が一切無いのでかえってそれが素人同然の私には取っつきやすかった。
今の時代、HowTo系動画がたくさん上がってますから、案外なんとかなるものです。
電動ミシンから足踏みへシフトされたんですね
スピードの強弱も付けやすいし慣れれば使いやすいんですよね、遅いですけど(笑
いたちも幼少時はばーちゃんの見よう見まねで足踏みミシンを使ったものです
……今では糸のセットの仕方からまったく覚えていませんが(`・ω・´)
ちなみにレザークラフトには
ミシン針を使って自作した手縫機を使っていましたが
使える糸が太くできないのが難点だったので
最近カーブしたレザー針2本で縫う練習中です
いたちさんも旧式ミシン使われたことあるんですね。
電子ミシンより微細な力加減や送りの調整がやりやすくて、私のような作品を量産しないタイプのDIY好きにはぴったりだと感じます。
■カーブ針
いたちさん、曲針使い始めたんですね!カーブ針いいですよね。
実は私も初心者のころ曲針を使いこなそうと躍起になっていたことがありました。
結果として市販されている曲針をバーナーで炙ってR具合を少し和らげたカスタム針が私にとって一番使いやすく、今でも私の一番使用頻度の高い手縫い針となっています。