2017年05月26日
BushCraftInc.のキャンティーンクッカーキットを入手してみた
おはこんばんにちわ。
Daisukeです。 (  ̄´▽` ̄)
つい先日(2017/5/24)、BushCraftInc.からキャンティーンクッカーキットなるG.I.スタイルのステンレス系カップを中心とするセットが発売されました。
ブッシュクラフトに興味をお持ちの方は既に事前情報を得ていて、チェックないしは購入された方もいらっしゃるかもしれませんね。
私はこの商品の開発段階で少しばかり携わってたこともあり、その伝手あって、いち早く入手させていただきました。
(  ̄´▽` ̄) 主に写真や画像関連で
G.I.スタイルの無骨なカップでありながら、アウトドアクッカーでは珍しい内面フッ素樹脂加工とあって、使い勝手が非常に気になる製品です。
日本市場に出回って入手できるG.Iスタイルキャンティーンカップ(ハンゴウのような窪みのある形状のカップ)は主に米軍流出品か、そのレプリカのロスコ製(中国製)が殆どで、あとはパスファインダーやBCBの製品等がちょろちょろと並行輸入や個人輸入品で見受けられます。
BushCraftInc.さんのキャンティーンは生産工場こそ中国製ですが、各所機能を見直されたこともあって、従来品には無い便利さを追求したそうです。
1.取っ手が外れる
ステンレスフレームで出来たハンドルは、ワンタッチで外れるようになっています。
脱着できることで、火にかけたカップを火から降ろそうとした時にアチチとなることが防げます。
(  ̄´▽` ̄) 片手で脱着するには少しコツがいりますが、ちょっと練習すればできるようになります
2.フタが固定される
地味に嬉しいフタ固定。
ワイヤーフレーム状のベイルハンドルの両端がクッカーの穴で固定されるので、乗せるだけだった従来のキャンティーンのフタとは安定感が違います。
3.ベイルハンドル
たき火で使用することが前提で作られているので、ハンギング(吊り下げ)するためのベイルハンドルがあります。
ブッシュクラフトに興味があるけど、まだやったことが無い方は初期スキルであるポットハンガーを作ってお湯を沸かすところから始めてみてはいかがでしょうか。
4.フッ素樹脂コーティングされた内面
アウトドアクッカーとしては珍しく、カップの内側がフッ素樹脂コーティングされています。
これに関してはメリット・デメリット両方あるかと思いますが、フッ素樹脂に合った使い方をするなら、焦げ付きもしにくく、洗浄も楽なはずです。
5.空気周りが良く、炎をしっかりカップに伝えるストーブゴトク
小枝を用いて湯沸しができるネイチャーストーブゴトクもセットになってます。
底にはいくつも穴が空いていて、その中央は特に大きな丸穴が空けられています。
これはアルコールストーブを用いた時の炎が直接カップに当たるようにした結果だそうですよ。
惜しむらくは、前面のクチ(小枝を挿入する部分)からアルコールストーブがインストールできれば尚よかったのですが、残念ながら幅が狭いので無理そうです。
↑ストーブゴトク前面間口の幅は50mm。アルコールストーブをここから差し込むには少し狭い
6.スタッキング
重ねて携行するのは従来品にもある機能ですが、もちろんこのクッカーキットもスタッキングできます。
同社のキャンティーンボトルはもちろん、同形のナルゲンオアシスキャンティーンも重ねて携行可能。
残念ながら、ボトルをスタッキングするとフタが追い出されますので、別途携行する必要があるのは従来品と変わりません。
ここまで主たるメリットを連ねてきましたが、デメリットもいくつかあります。
むしろ、これから購入を検討されている方にはこちらの方が知りたいのかも?
考えようによってはデメリットと言えるほどのものではなかったりもしますので、それぞれの価値観に合わせて吟味なさってください。
A.メモリがずれている
一応商品説明文やセットに差し込まれた注意書きにも書かれているのですが、カップの両端に刻まれたミリリットルとオンスの計量メモリがどちらもずれています。
具体的には約60mlずれているようで、メモリを信じて100mlに水を合わせると、実際には160mlカップ内に入っていることになります。
そのずれを頭に入れて湯沸しなり調理なりすれば問題ありませんが、本来なら大きなメリットになるポイントなだけに残念です。
↑クッカーの100mlの線に合わせて水を入れた。
↑そのまま計量カップに注ぎ移してみる
↑計量カップのメモリは160mlを示した。60mlずれているらしい。
B.使用条件が制限されるフッ素加工コーティング
メリットであると同時にデメリットの部分も併せ持つフッ素樹脂コーティング。
フッ素樹脂の融点は約270~320度。
水を沸かす時やスープ類等の液状のものに熱を加える分には何も問題ありませんが、ゲル状の物(ご飯炊き含む)など焦げ付きが生じるレベルまで加熱すると樹脂が溶け出して変形するそうです。
もちろん、空焚きなどもっての他!
焚き火やアルコールストーブくらいの火力であれば飯炊きも問題ないようですが、ガスストーブの一点集中火力には注意が必要だとのこと。
上手く付き合えば便利なフッ素樹脂コーティングですが、油断するとカップを破損することにもなりそうですね。
C.ハンドルの脱着が硬め
デメリットと言えるほどではないですが、カップ側のハンドルもベイルハンドルも少々硬め。
コツを掴んでしまえば片手でも容易に脱着できるようになりますが、慣れるまではスムーズにできないかもしれません。
D.従来品のカバーが使えない
全ての製品を試したわけではないですが、少なくともロスコ製品のカバーは入りませんでした。
(ショルダータイプもモールタイプもダメないようです。)
どうやらロスコ製のカバーでは長さが足らず、キャンティーンクッカーキットの底を回り込むハンドルギミックの分だけカバーに高さが必要なようです。
現在、同社で専用カバーを開発中だそうですが、発売まではまだまだかかりそうですよ。
↑スタッキングしてカバーに入れようとするとボタンが届かず、閉まらない
重量700gはやや重い気もしますが、うすっぺらいステンレスではなくしっかりした厚みがありますので、耐久性を考えればずっしり重量も納得。
まだ手にしたばかりの今の段階では何とも言えませんが、フッ素加工の耐久性が長期的に見てどうなのかで評価の分かれ目になりそうです。
お値段税抜で¥7,300とややお高めですので、G.I.キャンティーンスタイルに拘りのある方向けでしょうか。
私は、同価格帯の機能美クッカーで昨年(2016)夏に発売されたSOTO(新富士バーナー)のナビゲーター クックシステムSOD-500と購入を迷いました。
(  ̄´▽` ̄;) というか、まだSOTOの方も購入検討中
もうちょっと使い込んでみて、何か発見がありましたら、またご報告したいと思います。
ではまた (  ̄´▽` ̄)ノ
SOTO ナビゲーター クック システム SOD-500 |
キャンティーンセットを購入後にこの商品を知って、ポチろうとしてる寸前で、セローの入院で躊躇してます。
使い勝手が良さそうなので、ポチる指を諌めるのに必死です。(笑)
セローの件は災難でしたね。
予定外の出費で欲しい物を我慢しなくてはならないのは私も含まて皆さん経験されていることでしょう。
それでもマウスやスマホをいじる指が理性から離れて、物欲煩悩に支配されてしまうこともままあるわけですが・・・。
BushCraftInc.の新作キャンティーンは、使い終わった後の後片付け(内側の洗浄)が楽なことが最大のメリットと感じます。
2017年5月現在、対応できるカバーがなさそうなので、携行が不便ですが、それも追々発売されるでしょう。
Amazonプライムやナチュラムさんでも販売されるようBushCraftInc.の営業さんががんばってましたので、より入手しやすくなりそうですよ。
つい先日、(上の森人さんのブログにて)この形状のクッカーの存在を知ったいたちです
しかしこれ、写真で見ても質感良くて、さらに要所要所の工夫がありがたいですね
いたち的に「蓋が固定できる」というのは大きなポイントです
蓋に空いている穴と合わせて、茹でものの湯切りなんかもできそうですね
しかしデメリットとして上げている「メモリがずれている」って(≧ω≦。)丿彡
ちょっと線の位置が……とかじゃなくきっちり60mlってあたりが素晴らしい(笑
フッ素加工も良し悪しですよね、焚き火でガンガン使いたい場合はちょっと心配かも(´-ω-`)
シースケース大漁受注な案件の進捗はいかがですか?
気温も上がってきて根を詰めると参りやすい季節ですから
息抜きはしっかりとしてご自愛ください!
キャンティーンは軍隊官給品が元ですから、ミリタリー系に興味が無ければ珍しい物として目に映るかもしれませんね。
そういえば記事にフタの湯切り穴のこと書いてませんでした。
他のクッカーにも備わっている機能ではありますが、パスタ等の湯切り穴として、また米炊きの時のインジケーターとしての穴だそうですよ。
メモリずれは私的には非常に残念なポイント。
安物なら諦めがつきますが、クッカーとしては高価な部類になる価格帯の代物なだけにこういう部分はきっちりして欲しかった。
(聞けば私のクッカーだけの個体差ではなく、メーカー入荷分全てメモリズレしてるそうです。つまり金型段階からのミス)
そうそう、おかげさまで先の大量受注は無事に納期内に納めることができました。
一息つけましたので近く山に行ってリフレッシュしてきます。(  ̄´▽` ̄)