2016年04月26日
ヴィンテージランタンの点検整備
おはこんばんにちわ。
新製品も好きだけど、骨董品も大好きDaisukeです。(  ̄´▽` ̄)
今日は以前の骨董市で買ってきたヴィンテージ物のオイルランタンをゴールデンウィークまでに使えるように点検整備。
この写真は整備前の状態。
ほとんど詳細も分からずに買った出所不明の使い込まれたオイルランタン。
調べてみると1950年代の香港製のようです。香港なのに欧米風のデザイン。
当時の香港はイギリス文化が強く入ってきていたはずですから、このランタンのデザインもその流れを受けているのではないかと思います。
(  ̄´▽` ̄) ヴィンテージ物って時代背景とか想像するのも楽しい
ヴィンテージだから高価というわけではなく、このランタンも2000円で購入したものです。
ネットで調べると同じ年代のランタンが1500円~3000円くらいで売ってました。
個人的にはいい買い物をしたと思っています。
さすがにそのまま使うことはできないので、使えるようにお手入れします。
がっつり使い込まれた感のある風合い。ホヤに至ってはススで真っ黒です。
使われなくなって長かったのでしょう。ほこりもたっぷり溜まっています。
バイクのレストアで経験がありますが、こういう乾燥した埃が溜まっているものの方が埃が膜となってくれて、当時の塗装が色あせることなく保管されていることがあります。
水洗いついでにフェールタンクを点検。接合部分に漏れはなさそうです。
エッジの塗装は少し剥げて錆びていますが、ヴィンテージの味として風合いを愉しむため再塗装はしません。
ほやのススはナイロンブラシと水だけで簡単に取れました。
乾かした後、ガラスクリーナーで軽く磨いて透明度を出します。
おそらく使用されていた頃にこぼしたと思われる燃料と埃が混ざり合って付着している部分は厄介です。
強い溶剤を使えば埃を取るのは楽ですが、古い塗装までダメにしてしまいます。
超微粒子コンパウンドを少量付けて、下の塗装に影響がない程度の力加減とストロークで根気よく油分を含んだ埃を取っていきます。
(  ̄´▽` ̄) 古いバイクを磨いてた頃が懐かしい
塗装がない金属地の部分は真鍮ブラシで錆びの褐色が見えなくなるまで磨きまくる。
フェールキャップはパッキンが完全に腐ってますね。
計測したら内径21mmでしたので適当なOリングに交換します。
芯も交換。
バーナー部の幅が13.5mmなので、少しクリアランスを持たせて12mm幅の芯を用意すれば大丈夫そう。
先日作った鹿革と帆布のペグロールケースで使ったキャンバス生地の余りがたっぷりあるので、12mm幅で切り出して先端の角をハサミで落とします。
着火テスト。
機能的には何も問題ないですね。キャンプで十分使えそうです。
あえて再塗装や艶出しはせず、ヴィンテージ感はしっかり残す。
(  ̄´▽` ̄) ぴかぴかの綺麗なランタンが欲しければ初めから新品を買えばいいのさ
できることなら、大事につかってヴィンテージがアンティーク(※)になるくらいまで維持したいですね。
それではヴィンテージランタンはこれくらいにして、次の作業に取り掛かります。
ではまた (  ̄´▽` ̄)ノ
※ヴィンテージとアンティーク
どちらも「古い物」のイメージがある言葉ですが、聞くところによると定義があるそうです。
アンティークは最低でも100年以上昔に作られた物を指すそうで、ヴィンテージは20~30年以上前の年代物を指す言葉だそうです。
私が買ったランタンはざっくり60年くらい前のものだそうですので、ヴィンテージ品ということになりますね。
ヴィンテージとアンティークの違い、勉強になります(`・ω・´)φ
作りが単純だから、古くてもメンテナンスすればまだまだ現役続行できるんですね
オイルランタンの雰囲気がいいなぁと思い始めたいたちなので
整備方法が参考になりました!
雰囲気重視するならオイルランタンっていいですよね。
ガスランタンやガソリンランタンと違って音がしませんので、山の夜の静かな感じを雰囲気たっぷりに満喫できますし。
整備方法に関してはバイク屋勤務時代ビンテージバイクのレストアで培った細かいノウハウがあるんですけど、書ききれないので大分省略してます (  ̄´▽` ̄;)
最近、骨董品に目を向けてますので、機会があればまたメンテナンス関連の記事書いてみようと思います。